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音楽と信仰

欧米人の生活には、宗教が根付いている。それは音楽の世界においても同じである。
我々が聴く洋楽というと、主に米国の音楽が多いと思うが、ゴスペルなど宗教音楽に起因するものに限らず、歌の歌詞に"God"や"Lord"など神を意味する言葉がよく使われている。
アメリカ人は、日常的にも、二言目には、"God bless you(神のご加護を)"と口にする人々である。
日本人の信仰心の薄さもどうかと思うが、なんでもかんでも神頼みというのも、ありがたみがない気がする。

Jesus(ジーザス=イエス・キリスト)、Lord(ロード=神)、God(ガッド=神)など、色々あるが、主に米国の俗語に起因するが、時代によって使われる言葉の流行があるようで、昔は、"Oh My God!"に代表されるように"God"を多用したり、"Oh Lord!"など、"おお神よ!"というような意味の言葉を、それほど深い意味も持たず乱発していた。
近頃は、"god"や"lord"よりも、"Jesus"が多く使われるようである。

いずれも共通しているのは、特に神がかった意味で使うのではなく、「おお!なんということ!」というような感嘆詞として使われている。
"Oh my god!"は日本人にも馴染み深いと思うが、最近はあまり使われず、驚いたときなど、"Jesus!"とか"Jesus Christ(ジーザス・クライスト=イエス・キリスト)"などということが多い。

アメリカ人のこうした表現は、特に信仰心が強いからではなく、日常的に「おお神よ!」というような大げさな表現をする国民性なのである。
ガムを踏んでも、ばったり知人に出会っても「Jesus!」と叫ぶわけだから、神もキリストも大安売りである。

それにひきかえ、日本人は一般に生活に宗教が根付いていないため、こうした表現には馴染みがないと思うが、私が知る範囲では、憂歌団の曲の中で、「♪神様、仏様!」と叫んでいて、思わず笑ってしまった。
これがまさに本家アメリカのブルースで、「Oh Lord!」と嘆き叫ぶ様に似ていて、日本語のブルースの中に絶妙な雰囲気を醸し出しているのである。

また、本来、別な信仰である「神(=神道)」と「仏(=仏教)」とを同列に並べているところも、確たる信仰を持たず、その時々の都合に応じて、神社に参拝したり寺で葬儀を行ったりという日本人の典型的な宗教観を表しているようでもあり、二重の可笑しさを見た気がしたのである。



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